おくすりQ&A

子どもの薬

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質問1. 薬の上手な飲ませ方はありませんか?

[回答]

お子さんの年齢や好みなどに合わせた飲ませ方を一緒に見つけましょう。

  1. 「シンプルに溶かして飲ます」方法
    薬を水や湯冷ましでよく溶かし、そのままスプーンで飲ませる。どうしても嫌がるときは、ジュース、冷たいもの(シャーベット、アイスクリーム、ヨーグルト等)と混ぜ合わせ、味覚を鈍くしてのみやすくする方法もあります。チョコレートやココア味は、混ぜると薬の味がほとんどしなくなるようです。
    ただし、牛乳や酸味の強いジュース、スポーツドリンクなどと混ぜると、薬によっては効きめがなくなってしまったり、かえって苦みが増す場合もありますので、薬剤師にご相談下さい。
  2. 「だんご」方法
    粉薬を少量の水や湯冷ましでペースト~泥状に練って、きれいに洗った指先につけ、上あご・ほほの内側、又は舌の奥(舌の先は苦みを強く感じるので避けた方が良い)に塗り、水や湯冷ましなどで流し込むようにのませる。
  3. 「ゼリーオブラート」方法
    市販のゼリーオブラートをスプーンに盛り、上に薬をのせる。さらに上からはさむようにゼリーをのせ、のみこませませたあと、水や湯冷ましなどをのませる。
    ただし、ゼリーと薬をかき混ぜると逆に苦くなることもあるので注意しましょう。

※薬をミルクや主食に混ぜないでください!!
 味が変わり、ミルク嫌いになったりすることがあるので、避けましょう。

※1歳未満の子にハチミツは厳禁!!
 腸内細菌叢が未熟なためハチミツなどボツリヌス菌に汚染されている食べ物を口にすると毒素が産生され「乳児ボツリヌス症」が発生する危険があります。

質問2. 薬を飲んで吐いてしまいました。また飲ませても良いですか?

[回答]

のんで直ぐに薬を吐き出した場合は、再度、同量をのませますが、30分~1時間たった後に吐いた場合は、ほぼ薬は吸収されたと考えて、新たにのませる必要はなく、様子を見て下さい。ただし、お子さんによっては薬が合わなかったという場合もあるので、初めて服用する薬で起こった場合は、医師または薬剤師に相談してください。 

質問3. 坐薬の上手な使い方は?

[回答]上手な使い方のポイントはこちら

  • 冷蔵庫に保管されている場合は、出して直ぐに使用すると冷たくて刺激を感じて、便と一緒に出してしまうことがあるので、使用前に手で少し温めておきましょう。
  • 挿入の刺激で便意を催すことがあるので、排便後に入れる。
  • 坐薬の先を水やオリーブ油、サラダ油などを付けたりすると滑りやすく刺激が弱くなります。
  • 清潔な手で坐薬の太い部分をつまみ、先のとがった方を肛門の奥の方へ見えなくなるまで入れて下さい。

質問4. 坐薬が途中で出てきたらまた使用しても良いですか?

[回答]

挿入後、排便と一緒に坐薬が出てきたときは、坐薬の形を確認してください。坐薬が溶けていなければ、もう一度挿入しますが、坐薬の形が変形していたり、10~15分後の排便であれば、薬剤がどのぐらい吸収されたかが分からないで、1時間ほど様子を見て下さい。

質問5. 解熱剤は熱が何度のときに使用したら良いですか?

[回答]

だいたい38.5度以上が目安となっています。しかし、お子さんが元気に遊んでおられたり食欲があるようでしたら様子を見て下さい。使用後、なかなか熱が下がらなくても、続けて使いたい場合はあいだを5~6時間以上あけてください。

質問6. 点眼薬を上手に使うには?

[回答]

仰向けに寝かせ、保護者の膝や股の間に子どもの頭を固定し、容器の先端が見えないように軽く目を閉じた状態で、下まぶたを引っ張って点眼して下さい。その時、点眼薬の先がまつ毛などに付かないよう 1滴点眼して下さい。眠っている間に点眼するのも良いでしょう。点眼をする前に必ず手を洗い、清潔な状態で行って下さい。