薬剤師について

薬について

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医薬品

日本薬局方に収められている、人又は動物の疾病の診断・治療・予防に使用されることを目的とされるものです。

処方せん医薬品(医療用医薬品)

医師が診断した上で発行する処方せんに基づいて薬剤師が調剤して渡される医薬品。
作用が強い薬剤や発売後期間を多く経ていない新医薬品を患者さんの病状や体質等に応じて適切に選択し、安全かつ有効に使用できるように医師の処方、薬剤師による処方監査・対面による投薬業務が必要です。

要指導医薬品

一般用医薬品のインターネット販売に関連して、医薬品および薬剤の使用に際しての安全性を確保するため、「要指導医薬品」というものが新設されました。「要指導医薬品」とは、医療用医薬品から一般用医薬品に移行して間もなく、一般用としてリスクが確定していない薬、および使い方を間違えれば非常に毒性が強い劇薬のことで、販売に際して薬剤師の対面による情報提供および薬学的知見に基づく指導などが義務付けられています。

一般用医薬品

医師の処方せんなしで薬局・薬店で購入できる医薬品で、薬剤師等の薬の専門家の助言を得て自らの判断で購入可能です。
平成26年6月より、インターネット販売が可能になりました。

ジェネリック医薬品

厚生労働省が先発医薬品(新薬)と有効成分と投与経路や規格などが同等と認めた医薬品のことです。
先発医薬品の特許が切れたことで、研究開発費などがかからないために安価で、製品によっては大きさや味、保存方法の改善など先発品よりも工夫されたものもあります。

医薬部外品

日本の医薬品医療機器等法に定められた、医薬品と化粧品の中間的な分類で、人体に対する作用の緩やかなものです。予防効果や美容目的のものが多いが、人体に直接使わない殺虫剤などもこれに含まれます。
薬は大きく分けて、内服薬、外用薬、注射薬に分けられます。ここでは、内服薬と外用薬についてよく使われる薬に限定して紹介します。

内服薬

口から飲む薬のことです。作用がおだやかで有効時間が長く、保存性にすぐれているなどの特徴があります。
体内に入った内服薬の成分は血液によって全身に運ばれ、血液中に薬の成分が一定濃度で存在することによって効果をあらわします。しかし、胃腸や肝臓、腎臓で処理されるため、血液中の濃度が時間とともに低下するので、血液中の濃度を一定に保つため、決められた時間に薬を飲むことが大切です。

【散剤(粉薬)】

吸収が早く、症状や年齢にあわせて分量を調節しやすいことが特徴です。口に少し水を含んでから飲むと上手に飲みやすいと思います。変質しやすいので、保存に注意が必要です。

【顆粒剤】

散剤の長所を生かしながら、飲みやすく粒状に加工したものです。噛んだりつぶしたりせず、コップ1杯程度の水で服用すると良いでしょう。

【錠剤】

服用量が正確にわかる、飲みやすい、保存・携帯にも便利、という特徴があります。 胃では溶けずに腸で溶けるように工夫されている薬や1日1回だけ飲めばいいように、錠剤が少しずつ溶けるように工夫されている薬、苦みが口に拡がらないようにコーティングしている薬などがあるので、むやみに噛んだり砕いたりして服用しないようにしましょう。口の中で唾液によって比較的速やかに溶け、唾液と一緒にのみ込める口腔内崩壊錠(OD錠)や舐めたり噛み砕いたりして服用するチュアブル剤など、水なしでも服用できるものもあります。

【カプセル剤】

粉末や錠剤の薬をゼラチンのカプセルに入れたものです。カプセルの厚さなどで、もっとも効果を上げる場所で溶けるようになっているので、カプセルをあけて中身だけを服用することはしないようにしましょう。また、口や食道にくっつきやすいので、必ず水で服用しましょう。湿気や熱に弱いので、保存にも注意が必要です。

【液剤】

シロップ剤やドリンク剤などがあります。吸収がよく、乳幼児にも飲みやすいのが特徴です。変質しやすいので、冷蔵庫の中など低温低湿度の状態で保存しましょう。