薬剤師について

医薬分業について

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「医薬分業」では、医師の診断を受けた際に院外処方せんをもらい、薬局で医薬品を調剤してもらいます。医師は診療に、薬剤師は調剤にと、それぞれの専門分野の業務に専念して、医療サービスの質的な向上を高めることが目的です。

近年、在宅業務にも参加し、患者宅を訪問して服薬指導、残薬確認等行い、患者様の要望等を主治医に、フィードバックして、より良い在宅治療を目指しています。

医薬分業はまた、くすりの二重のチェック・システムとしても機能しています。たとえば、くすりの中には分量を間違えると危険なものが少なくありません。そこで医師の処方せんを、薬剤師が確認することで、より安全性が高まります。

また、くすりを患者様に渡す際に、薬剤師が薬の正しい使用方法や副作用、留意点をわかりやすく説明する事により、患者さんはくすりについて薬剤師から十分な説明を受け、より一層安全に服用できることをめざしています。また、各患者様の薬歴を1か所の薬局「かかりつけ薬局」でまとめて管理することで、くすりののみ合わせによる副作用や、薬物アレルギーの予防につながる可能性も期待されています。

このほか、医薬分業によって、医師は手持ちのくすりに限ることなく、患者さんにもっとも適したくすりを処方できることや、病院の薬剤師は外来調剤業務が軽減されることで、本来の業務である入院患者に対する業務に専念できることなど、さまざまなメリットがあります。

医薬分業は、欧米の先進国では定着しています。日本でも、医薬分業率は、全国平均が70.0%(2015年度現在)で、近年増加を続けており、今後さらに医薬分業が進むと見込まれています。